こんにちは。Sonokaです。
みなさん、コーヒーは好きですか?
私は大好き!
コーヒーを飲むのも、バリスタがコーヒーを作る過程を見るのも、カフェにいるあの空間と時間も、全部ぜんぶ好きです。
実は、オーストラリアは隠れたコーヒー大国!
今日は、オーストラリアにおけるコーヒーの歴史や文化について詳しく解説したいと思います。
Sonoka × コーヒー
もともと日本にいた頃から食べ歩きが好きだったけれど、オーストラリアに行ってからは特にカフェ巡りが好きになった私。
というのも、オーストラリアのカフェの多さとコーヒーの美味しさが大きな理由!
また、オーストラリアのコーヒー文化がきっかけで、「私もコーヒーについてもっと知りたい!」「バリスタの仕事ってどんな?」と興味・関心はどんどん増え、
人気カフェで全てのコーヒーメニューを制覇したり、バリスタコースの講習を受けたり、色々なことに挑戦しました。
バリスタでもなんでもないけれど、コーヒーに対する愛は溢れています!
オーストラリアのコーヒーの歴史
もともとイギリスの植民地であり、紅茶中心だったオーストラリア。
では、どのようにコーヒー文化が広まっていったのでしょう?
【1950年代】イタリア移民のコーヒー文化が根付く
第二次世界大戦後、労働力不足を補うためにオーストラリアはヨーロッパから多くの移民を受け入れました。その中で、イタリア移民が持ち込んだコーヒー文化の影響を受け、当時は紅茶文化だったオーストラリアで、エスプレッソコーヒーを飲む習慣が根付きました。
【1980年代】オーストラリアにおけるカフェ文化の展開
イタリア移民により、当時イタリアで流行っていたエスプレッソ系のカフェがオーストラリアにどんどん展開されていきました。(オーストラリアのコーヒー文化の基盤)
【2021年】現在
かつてイタリア移民により広げられたコーヒー文化がオーストラリア独自の形に発展し、「コーヒー大国」と呼ばれるほどまでに。街中のそこかしこにカフェやコーヒースタンドが立ち並び、すっかりコーヒーが文化として定着しています。
オーストラリアのコーヒー文化
イタリア系コーヒー
オーストラリアのコーヒー文化は、イタリア移民が持ち込んだコーヒー文化がはじまり。
コーヒーは、イタリア系のコーヒー(エスプレッソ)を基本とします。
イタリア系のコーヒーとは?
エスプレッソマシンを使ったエスプレッソコーヒーをベースとするコーヒー。
高い圧力を利用して、コーヒーの香り成分を抽出したエスプレッソコーヒーは、その”濃さ”が特徴。このエスプレッソに、お湯やスチームミルク、フォームミルクを注いで、様々な種類のコーヒーが生まれる。
イタリアで人気のカプチーノ(エスプレッソ+スチームミルク+フォームミルク)は、今ではオーストラリアでも定番の飲み物です。
コーヒーの種類が豊富
エスプレッソコーヒーをベースに作られた、ブラックコーヒーやホワイトコーヒーなど日本以上に多種多様なコーヒーメニュー!
オーストラリア独自のコーヒーの種類や呼び方があるのも特徴です。
●オーストラリア独自のコーヒー
「Flat White(フラット・ホワイト)」
「Australian Macchiato(オーストラリアン・マキアート)」
●オーストラリア独自の呼び方
普通のブラックコーヒーを「Long Black(ロングブラック)」
エスプレッソコーヒーを「Short Black(ショートブラック)」
カスタマイズの種類が豊富
オーストラリアの人々は、コーヒーにうるさい。
「人の数ほどコーヒーのカスタマイズの数がある」と言っても過言ではないほど、オージーのコーヒーに対する愛とこだわりが形になったものがカスタマイズです。
カフェの数が多い
「カフェ大国」オーストラリア。
Sydney(シドニー)やMelbourne(メルボルン)は、あのフランス・パリよりもカフェが多いとも言われています。
特にMelbourne(メルボルン)は「コーヒーの街」として有名です。
あのス●ーバックスが苦戦した国!?
「2018年8月
大手コーヒーチェーン店”ス●ーバックス”が正式にオーストラリアでの事業撤退を発表」
日本でも大人気、世界中どこでも見かけるあのマークで有名な、アメリカのシアトルを拠点とする大手コーヒーチェーン店。
オーストラリアは、そのお店が唯一苦戦した国とも言われています。
歴史
2000年
オーストラリア・シドニーに、記念すべき第一号店をオープン
Sydney(シドニー)、Melbourne(メルボルン)、Gold Coast(ゴールド・コースト)など、87店舗まで展開
2008年
2/3の店舗が閉鎖、26店舗まで縮小
$105million(105億円)の損失、$54million(54億円)の借金
※2008年は、リーマン・ショックもあった経済的に厳しい状況の年
2014年
”ス●ーバックス”の店名を残したまま、オーストラリアのセブンイレブンを運営する地元企業”Withers Group(ウィザーズ・グループ)”に売却
(=事実上の撤退)
2018年
”ス●ーバックス”がオーストラリアでの事業撤退を正式発表
背景
では、スターバックスがオーストラリアで失敗した理由はなぜでしょう?
そこには、大きくオーストラリアのコーヒー文化が影響しています。
急速な市場展開
2000年にSydney(シドニー)に第一号店を出して以降、急速に市場拡大をした結果、希少価値が薄れてしまった。
あくまでス●ーバックス独自のメニュー
オーストラリアのコーヒー文化には、「Flat White(フラット・ホワイト)」や「Australian Macchiato(オーストラリアン・マキアート)」などのオーストラリア独自のメニューがあります。
しかし、それらのオーストラリア独自のコーヒー文化を重要視せず、あくまで世界的に受け入れられるオーソドックスなメニューを展開しました。
また、フラペチーノや甘いコーヒーなどのメニューは、オーストラリアの人々の嗜好に合わなかったようです。
値段設定
コーヒーメニューも好みではない上、値段設定も高め。
ローカルのカフェよりも高かったそう。
チェーン店<ローカル店
コーヒーを単なる「Product(商品)」として売るチェーン店のアメリカ式コーヒー文化と、
コーヒーはもちろん、信頼するバリスタや毎日顔を合わす顔ぶれに会いに行くローカル店のオーストラリア式コーヒー文化
ローカル店を好むオーストラリアの国民性
そもそもが全くオーストラリアのコーヒー文化に合っていませんでした。
以上のことから、オーストラリアに強く根付いたコーヒー文化は、アメリカの大手コーヒーチェーン店を苦労させたそうです。
オージー × コーヒー
オーストラリアの人々にとって、もはやコーヒーは「欠かせない存在」
毎朝みんなお気に入りのカフェのコーヒーを片手に出勤し、ランチの時に、午後の一息に、仕事帰りに、様々なシーンでコーヒーを飲みます。
コーヒーへのこだわり
カスタマイズの多さや細かさからうかがえる、オージーのコーヒーに対するこだわり。
「自分だけの一杯」を求めて、選ぶカフェにもコーヒーメニューにもカスタマイズにも抜かりはありません。
人との交流
オーストラリアの人々は、「カフェに行く」ということ自体をとても大切しています。
お気に入りのバリスタ、信頼するバリスタとの毎朝の挨拶
カフェのスタッフや常連同士の朝のおしゃべり
「いつもの」オーダー
(むしろオーダーする前にバリスタが「いつもの」を作り始めている時点で、バリスタとお客さんの距離感を感じます)
オージーにとって、カフェは日課であり、ファミリー。
バリスタからコーヒーをもらったら、「今日も頑張ろう!」「今日もいってきます!」ってお店を出る気持ち、分かる気がします。
きっと、
「しっかり訓練を積んだ熟練のバリスタ×本当に美味しいコーヒーを求める客」
が相互作用した結果、オーストラリアには世界でも大きなコーヒー市場が生まれ、「カフェ大国」にまで発展したのだと思います。
オーストラリアにおけるコーヒーの歴史や文化、いかがでしたか?
知ってると知ってないとで、オーストラリアでコーヒーを飲む気持ちが変わってきますよね。
この記事を書いていて、コーヒーも、コーヒーに携わる人も、コーヒーを挟んだあの空間も、改めてコーヒーがもっと好きになりました。
Thank you so much for reading (: