こんにちは。Sonokaです。
みなさん、「オージー・イングリッシュ」って聞いたことありますか?
なまりが強い、独特な言い回し、聞き取れるか不安!
どちらかというとマイナスなイメージの多いオーストラリア英語。
今日は、そんなオーストラリア英語についてご説明します。
この記事を読んで、少しでもオージー・イングリッシュを身近に感じてもらえたら嬉しいです。
目次
Aussie English(オージー・イングリッシュ)
・オーストラリアで話される英語(オーストラリア英語)のこと
・Australian English (オーストラリアン・イングリッシュ)または Aussie English(オージー・イングリッシュ)と呼ばれる
オーストラリアは、元々イギリスの植民地だったこともあり、イギリス英語の単語やつづり(スペリング)を基本とします。
そこに、先住民のアボリジニの言葉が混ざり、独特のオーストラリア英語に進化しました。
イギリス移民の言語 + 先住民アボリジニの言語 = オーストラリア英語
オーストラリア英語の6つの特徴
オーストラリア英語には、歴史やオーストラリア人の性格と共に変化してきた大きな特徴が6つあります。
①「r」を発音しない
②「a」の発音の違い(「ei(エイ)」「ai(アイ)」)
③短縮形が多い
④スペリングの違い
⑤単語の違い
⑥フレーズの違い
特徴①「r」を発音しない
アメリカ英語では舌を巻いて発音するところを、イギリス英語・オーストラリア英語では舌を伸ばしたまま発音します。
カタカナ英語の発音に近くて、「r」の発音が苦手な日本人には発音しやすいですね!
特徴②「a」の発音の違い(「ei(エイ)」「ai(アイ)」)
オーストラリア英語の大きな特徴の1つ、「a」を「ei(エイ)」「ai(アイ)」と発音する。
私のBlogの冒頭挨拶の
も、「グッデイ・メイト」ではなく、「グダイ・マイト」と発音します。
オーストラリアでは、街中や電車の中、あちらこちらで「mate(マイト)」と聞こえてきますよ。
ココに注意
「a」の発音
❌「エー」(アメリカ英語)
⭕️「エイ」「アイ」(オーストラリア英語)
単語 | 意味 | アメリカ英語 | オーストラリア英語 |
G'day(Good day) | 良い日 | グッデイ | グダイ |
eight | 8 | エイト | アイト |
face | 顔 | フェイス | ファイス |
making | 作ること | メイキング | マイキング |
mate | 友達 | メイト | マイト |
today | 今日 | トゥデイ | トゥダイ |
「tomato」は「トメイト」でも「トマイト」でもなく、そのまま日本語と同じように「トマト」と発音します。
特徴③短縮形が多い
オーストラリア人は、とにかく短く略しがち!
原形とは全く異なるものもあるので、よく目にする短縮形は覚えておくと便利です。
短縮形の単語
意味 | 単語 | 短縮形 |
オーストラリア | Australia(オーストラリア) | Straya(ストラヤ) |
救急車 | ambulance(アンビュランス) | anbo(アンボ) |
午後 | afternoon(アフタヌーン) | arvo(アーヴォ) |
アボカド | avocado(アボカド) | avo(アヴォ) |
水着 | swimsuits(スイムスーツ) | cossie(コジー) |
1杯の紅茶 | cup of tea(カップ・オブ・ティー) | cuppa(カッパ) |
確実に、絶対に | denifitely(デフィネトリー) | defo(デフォ) |
フットボール | football(フットボール) | footy(フーティ) |
良い日 | Good day(グッデイ) | G'day(グダイ) |
登録 | registration(レジストレーション) | rego(レジョ) |
カンガルー | kangaroo(カンガルー) | roo(ルー) |
幼稚園 | kindergarten(キンダーガーテン) | kindy(キンディー) |
マクドナルド | McDonald's(マクドナルド) | Maccas(マッカス) |
郵便配達員 | postman(ポストマン) | postie(ポスティー) |
ガソリンスタンド | sevice station (サービス・ステーション) | servo(サーヴォ) |
ありがとう | Thank you(サンキュー) | Ta(ター) |
大学 | university(ユニバーシティ) | uni(ユニ) |
野菜 | vegetables(ベジタブルズ) | veggies(ベジーズ) |
あなた | you(ユー) | ya(ヤ) |
そして更に、語末を「イー(-ieまたは-y)」の形に変形して略しがち!
語末変形(-ie/-y)・短縮形の単語
意味 | 単語 | 短縮形 |
オーストラリアの、オーストラリア人 | Australian(オーストラリアン) | Aussie(オージー) |
バーベキュー | BBQ(バーベキュー) | barbie(バービー) |
ビスケット、クッキー | biscuit(ビスケット) | biccy(ビッキー) |
親友 | best friend(ベスト・フレンド) | bestie(ベスティー) |
朝食 | breakfast(ブレックファスト) | breaky(ブレッキー) |
チューイング・ガム | chewing gum(チューイング・ガム) | chewy(チューウィー) |
チョコレート | chocolate(チョコレート) | choccy(チョッキー) |
快適な | comfortable(コンフォータブル) | comfy(コンフィー) |
蚊 | mosquito(モスキート) | mossi(モージー) |
特徴④スペリングの違い
オーストラリア英語は、スペリング(つづり)もイギリス式。
アメリカ英語とは異なる4種類のスペリングがあります。
(1)「-or」(アメリカ英語)→「-our」(オーストラリア英語)
意味 | アメリカ英語 | オーストラリア英語 |
態度、ふるまい | behavior | behaviour |
色 | color | colour |
お気に入り | favorite | fabourite |
(2)「-ter」(アメリカ英語)→「-tre」(オーストラリア英語)
意味 | アメリカ英語 | オーストラリア英語 |
センター | center | centre |
リットル | liter | litre |
シアター | theater | theatre |
(3)「-ize」(アメリカ英語)→「-ise」(オーストラリア英語)
意味 | アメリカ英語 | オーストラリア英語 |
分析する | analyze | analyse |
暗記する | memorize | memorise |
気付く | realize | realise |
(4)「-ense」(アメリカ英語)→「-ence」(オーストラリア英語)
意味 | アメリカ英語 | オーストラリア英語 |
防衛 | defense | defense |
免許 | license | licence |
攻撃 | offense | offence |
特徴⑤単語の違い
オーストラリア英語には、アメリカ英語とは使われる単語が異なることがあります。
意味 | アメリカ英語 | オーストラリア英語 |
紙幣 | note | bill |
伝票 | check | bill |
クッキー | cookie | biscuit |
駐車場 | parking lot | car park |
フライドポテト | french fries | chips |
市街地 | downtown | city centre |
アパート | apartment | flat |
歩道 | sidewalk | footpath |
ゴミ箱 | trash can | garbage bin |
たくさん | many/a lot | heaps |
休暇 | vacation | holiday |
セーター | sweater | jumper |
エレベーター | elevator | lift |
あめ | candy | lolly |
携帯電話 | cell phone | mobile phone |
海外 | abroad | overseas |
ガソリンスタンド | gas station | petrol station/service station |
店員 | sales clerk | shop assistant |
持ち帰り | to go/take out | take away |
タクシー | cab | taxi |
※ビーチサンダル | flip-flops | thongs |
※「thongs」は、オーストラリア限定でビーチサンダルを意味します。他国では下着の「Tバック」を意味するので気を付けましょう!
ココに注意
建物の階数表記に注意!
違う単語の中でも、日本人が最も勘違いし、最もよく目にするのが、建物の階数の表記。
オーストラリアでは、「1階」(=「Ground floor」)をグラウンド(地上)として捉え、「2階」(=「First floor」)から数え始めるので、要注意です!
意味 | アメリカ英語 | オーストラリア英語 |
1階 | First floor | Ground floor |
2階 | Second floor | First floor |
3階 | Third floor | Second floor |
特徴⑥フレーズの違い
オーストラリア英語には、単語の他にも、アメリカ英語とは異なるフレーズや言い回しがあります。
日常のさりげない瞬間で、きっと耳にすることも多いはず!
意味 | アメリカ英語 | オーストラリア英語 |
ありがとう/またね(軽く) | Thanks/Bye | Cheers |
とても簡単 | Very easy | Easy peasy |
こんにちは(主に男性が使う) | Hello/Hi | G'day |
よくやった! | Well done! | Good on you! |
元気ですか?調子はどう? | How are you?/What's up? | How's it going?/How ya going? |
私のおごり | It's on me/It's my treat | It's my shout |
どういたしまして | You're welcome | My pleasure |
大丈夫だよ、気にしないで | Don't worry | No worries |
何て言った? | Pardon? | Sorry?↗︎(発音上がる) |
すみません | Excuse me. | Sorry?↘︎(発音下がる) |
ありがとう(軽く) | Thanks | Ta |
上のフレーズに、+「mate」がつくことが多いですが、こちらは主に男性が使います。
豆知識
『「take」より「have」を好むオーストラリア人』
オーストラリア人は、「take」よりも「have」で言い回すことが多い!
例)
(シャワーを浴びる)「Take a shower」→「Have a shower」
(休憩する)「Take a break」→「Have a break」
まとめ
オージー・イングリッシュについて、なんとな〜く理解できましたか?
アメリカ英語を学習してきた私たち日本人にとっては、聞き慣れない言い回しや発音かもしれませんが、慣れてくると独特の訛りも楽しめてきますよ。
カフェでコーヒーをサーブしてくれた店員さんに「Ta!」と笑顔で微笑んだその日には、あなたも立派なオージー!
Ta (: